はら内科医院 内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

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胆石症

●胆石症とは?

胆汁が流れる道を「胆道」といいますが、胆道にできた石を胆石症と呼びます。胆石は胆汁の成分が固まったものです。成分によりいくつか種類がありますが、日本人に多いものは「コレステロール結石」であり、約80%を占めます。結石のできる部分によって「胆嚢結石」、「胆管結石」、「肝内結石」に分けられ、最も多いものは胆嚢結石で約80%、胆管結石は約20%、肝内結石は2%です。

●どのくらいの人がなるのでしょうか?

食生活の欧米化により年々増加しており、現在では10%程度の人が胆石を持っているとされます。胆石ができやすい人の特徴として「肥満」「女性」「40代」「白人」「多産婦」があり、その他糖尿病、高コレステロール患者も注意が必要です。

●胆石症の症状は?

胆石ができてもすべての人に症状が出るわけではなく、2-3割は無症状とされます。症状は右肋骨の下やみぞおちの痛み、右肩に放散する痛みなどがあり、食後に起こることが多いのが特徴です。また胆石により胆汁の流れが悪くなると黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が出たり、細菌感染を起こしたりします。胆嚢結石に感染を起こすと「急性胆嚢炎」、胆管結石に感染を起こすと「急性胆管炎」となり、時には敗血症に進行して重症となることもあります。

●どんな検査で診断するの?

胆石の方は腹痛や黄疸で受診することが多く、まず採血検査や画像検査を行うことで診断します。画像検査には腹部超音波検査、CT、MRI、内視鏡検査などがあり、状況をみて判断します。胆嚢結石の診断には腹部緒音波検査が非常に有用で、外来で簡単に施行でき体への負担もほとんどありません。腹部緒音波検査で診断が難しい場合にはCT、MRI、内視鏡検査により診断します。

●どんな治療法があるの?

症状のない胆石は特に治療は必要なく、定期的に観察していきます。胆石により症状がある場合には手術による治療が必要となります。胆石のみ取り除いても再発することが多いため、胆嚢ごと摘出します。以前は開腹手術が行われていましたが、現在では腹腔鏡下胆嚢摘出術が第一選択となっています。しかし炎症による胆嚢周囲の癒着が強い場合、腹腔鏡での手術が難しい場合には開腹手術になります。その他薬物による溶解や衝撃波による破砕などありますが、継続が必要だったり、再発率が高く時間がかかったりといった問題点があります。

胆管結石は放置すると胆管に詰まって胆管炎と引き起こすので、無症状でも治療が必要になります。最近ではまず内視鏡を用いて胆石を摘出することが多く、状況に応じて手術が選択される場合もあります。

●再発はありますか?

胆嚢結石の治療として胆嚢と取った場合には治癒します。しかし手術後に新たな腹部症状が出現することがあり、「胆嚢摘出後症候群」といいます。胆管に胆石が残っていたり、新たにできたりすることもあります。

胆管結石は治療した後も再発することがあります。胆嚢が残っていると胆石が胆管に落ちてきたリ、炎症が起こったりします。

肝内結石は治療が難しく、胆管炎を繰り返すと胆汁の流れが悪くなります。そうなると肝臓は肝硬変の状態になります。また「肝内胆管癌」の起こることも多く、症状がなくても定期的な検査が必要です。

●予防するにはどうすればいいの?

生活習慣と関連しており、バランスのとれた食事、コレステロール制限、肥満の防止などが重要です。