外部から大腸菌などの細菌が尿道を通って膀胱内に入って増殖することにより炎症を起こす病気で、女性に多く起こります。女性は尿道が短く、細菌が容易に膀胱まで到達するためです。細菌が侵入しても、通常は尿とともに膀胱外へ洗い出されますが、尿を我慢したり体調が悪いときには膀胱炎を起こしやすくなります。
頻尿、排尿時痛、残尿感、尿混濁、血尿などみられます。腎臓に感染すると腎盂腎炎となり、高熱や背部痛・腰痛を伴う場合があります。
最も多いのは尿路に異常がない人の膀胱炎です。尿を我慢したり、冷え性、月経、妊娠、便秘、性交渉などが誘因となって起こります。その他なんらの病気、構造異常が背景にあり膀胱炎を起こしていることがあります。
尿検査を行います。感染がある場合には尿中の細菌を培養して菌の種類を調べることもあります。
抗生剤が用いられます。通常は3-4日の服用で改善します。また水分を十分に摂取して、尿量を増やすことも重要です。なかなか症状が改善しない場合には、培養で耐性菌の有無をチェックしたり、膀胱炎になりやすい病気がないか検査をする場合もあります。
水分を多めに摂取して尿を我慢しないようにしましょう。また疲労、ストレスを避け、免疫力を落とさないようにしましょう。また陰部を清潔に保つことも重要です。