はら内科医院 内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

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新型コロナウイルス

・新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルス(COVID-19)は、呼吸器感染症の一種であり、2019年末に中国で発生し、その後世界中に広がってパンデミックとなりました。感染すると、高熱、咳、呼吸困難、疲労感、筋肉痛、喉の痛み、頭痛、嗅覚・味覚の喪失などの症状を引き起こします。重症化すると、肺炎や急性呼吸器障害症候群などの合併症を引き起こすことがあります。高齢者や基礎疾患を持つ人、肥満や喫煙習慣がある人などは、特に注意が必要です。COVID-19の病原体は、SARS-CoV-2というウイルスです。感染経路は、主に感染した人からの飛沫や接触による感染です。また、空気中のウイルスにも感染することが報告されています。

・原因は?

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です。ウイルスはヒトの粘膜に付着し、そこから体内に入り込んで増殖します。

・感染経路は?

飛沫感染と接触感染があり、主に飛沫が原因と考えられています。飛沫感染とは感染者のくしゃみ、咳、会話の際の唾液などに含まれたウイルスをほかの人が吸い込むことによって感染することです。接触感染とは感染者が触れてウイルスが付着したものにほかの人が触れて、その手で口や鼻を触ることで感染することです。発症2日前からほかの人に感染させるといわれています。また感染していても症状が出ないこともありますが、ほかの人に感染させることもあります。

・変異株とは?

新型コロナウイルスに限らず、ウイルスは増殖や流行を繰り返すなかで、変異しています。変異することにより感染性が高まったり、ワクチンが効きづらくなったりすることもあります。

・診断は?

主に抗原検査、PCR検査が行われます。いずれも100%の精度ではないので、陰性であっても感染していないとは言えません。

・症状は?

発熱、咽頭痛、咳、倦怠感、息苦しさ、鼻汁など風邪やインフルエンザに似た症状や、味覚・嗅覚異常、腹痛・下痢などが現れることもあります。高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすく、重症化すると人工呼吸器管理が必要となります。

・経過は?

多くの人は自然に治癒しますが、一部の人は症状が長引くこともあり、後遺症も報告されています。後遺症としては呼吸困難、疲れやすい、集中力低下、脱毛などがあります。

・治療は?

ほとんどは軽症であり、対症療法のみで改善します。患者背景、重症度によっては抗ウイルス剤、ステロイド、中和抗体薬など使用されることもあります。

・予防は?

①3密(密閉、密集、密接)をさけることが有効です。またマスク・手洗いをすること、体調が悪い時には外出を控えることも必要です。

②ワクチンを受けることが重要です。ワクチンには発症予防、重症化予防効果があります。ワクチンの種類にもよりますが、接種後は接種部位の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、関節痛などがみられることがあります。