はら内科医院 内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

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高血圧

●血圧とは?

血液が心臓から押し出されて血管(動脈)を通るときに血管の壁に与える圧力が血圧です。
血圧には「収縮期血圧」と「拡張期血圧」があります。
「収縮期血圧」は心臓が収縮して血液を全身に送り出すときに血管の壁に与える圧力です。

「拡張期血圧」は心臓が拡張し、血液を取り込んだ時に血管の壁にかかる圧力です。

●血圧が高いとどうなるの?

・高血圧は脳や心臓に障害を起こします。
血圧が高いと血管の壁に常に高い圧力がかかるようになるので、傷んで壁が分厚くなり動脈硬化になります。そうなると血管の弾力が失われ血圧がさらに高くなり、悪循環を起こします。

脳の血管が障害されると脳梗塞、脳出血になります。心臓の血管が障害されると狭心症や心筋梗塞になります。

・合併症があるとリスクが増えます。
高血圧にその他の生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、肥満)などが合併すると動脈硬化はますますひどくなります。その結果死亡率が上昇します。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満の4つがそろった状態は死の四重奏と言われています。

●高血圧の原因は?

・高血圧の大きな要因は生活習慣
高血圧の発症には遺伝よりも食生活や運動不足、ストレスなどの環境要因が関係しています。つまり、日頃から生活習慣に注意することによって高血圧は予防できます。またすでに高血圧の人は生活習慣に注意して薬を服用するなどして血圧をコントロールすることにより健常人と同様の生活を送ることができます。

●治療の目的は?

・治療の目的は合併症の予防
高血圧治療の目的は脳や心臓など臓器への障害を予防することです。血圧を下げることにより臓器への障害を抑えることが証明されています。

・治療のポイント
高血圧治療の基本は食事、運動療法、記念など生活習慣の改善です。それでも改善しない場合にはお薬による治療を開始します。薬剤治療をしていても生活習慣の改善は必要です。

●血圧を下げるには?

・食事療法
食事療法の基本は減塩です。カロリー過多も高血圧をきたしますが、その他の生活習慣病の原因にもなります。

・運動療法
ウォーキング、ランニング、プールなどの有酸素運動が適しています。

●降圧薬にはどのような種類がある?

・ナトリウム排出を促進するもの、神経を抑えるもの、血管を拡張するもの、血圧をあげる物質を抑えるものなどいろいろあります。血圧や合併症によって内服も変わりますので、指示を守って服用しましょう。